表題の通りですが、Debian でソフトウェア TPM を有効にして KVM ゲストを UEFI セキュアブートでインストールできたので備忘録として挙げておくことにしました。
パッケージの追加は以下の通りです。
2025/05/28追記:tpm を設定する行(--tpm emulator,model=tpm-crb,version=2.0)が抜けていましたので追記しました。
上述はシリアルのみの接続ですが、vncでも接続できるようにするには --graphics none を以下のように変更してください。
インストールが完了し再起動すると以下のメッセージがでるので 再接続してください。
2025/06/01:追記以上
TPM を含めたセキュアブートの kvm 作成についてはあまり見かけないので、挙げてみました。
今回は以上です。それでは。
パッケージの追加は以下の通りです。
apt-get install ovmf swtpm swtpm-tools次にファイルパーミッションの設定をします。Debian の場合、こうしておかないとTPMを有効にしたKVMのセキュアブートができませんでした。
sudo chown -R tss:root /var/lib/swtpm-localca2025/05/19追記:非ルートユーザでインストールする場合、これに加えて実行するユーザが YourUserName とすると、以下のようにして作業を続けてください。
su - YourUserName続いてkvmゲストのインストールを行います。以下、Debian12 ゲストの場合です。
2025/05/28追記:tpm を設定する行(--tpm emulator,model=tpm-crb,version=2.0)が抜けていましたので追記しました。
virt-install \ --virt-type kvm \ --name kvm92c \ --vcpus=8 \ --memory 4096 \ --disk /srv/images/kvm92c.img,size=64 \ --graphics none \ --network=bridge:virbr0 \ --arch=x86_64 --os-variant debian11 \ --location https://deb.debian.org/debian/dists/bookworm/main/installer-amd64/ \ --boot loader=/usr/share/OVMF/OVMF_CODE.secboot.fd,loader_ro=yes,loader_type=pflash,nvram_template=/usr/share/OVMF/OVMF_VARS.ms.fd \ --tpm emulator,model=tpm-crb,version=2.0 \ --console pty,target_type=serial \ --extra-args "console=ttyS0,115200n1"以下 alma linux 9.5 ゲストの場合です。
virt-install \ --name=kvm92a \ --vcpus=8 \ --memory=4096 \ --disk /srv/images/kvm92a.img,size=64 \ --graphics none \ --network=bridge:virbr0 \ --console pty,target_type=serial \ --arch=x86_64 \ --os-variant almalinux9 \ --location https://ftp.riken.jp/Linux/almalinux/9.5/BaseOS/x86_64/os/ \ --boot loader=/usr/share/OVMF/OVMF_CODE.secboot.fd,loader_ro=yes,loader_type=pflash,nvram_template=/usr/share/OVMF/OVMF_VARS.ms.fd \ --tpm emulator,model=tpm-crb,version=2.0 \ --extra-args 'console=ttyS0,115200n1'2025/06/01追記:nvramを使用しているので、ゲストを削除したい場合は、以下のようにします。
virsh undefine --nvram kvm92a2025/06/01追記
上述はシリアルのみの接続ですが、vncでも接続できるようにするには --graphics none を以下のように変更してください。
--graphics vnc,port=5901,listen=0.0.0.0,keymap=ja,password=p@ssW0rdこの場合だと、ホストの任意のIPv4アドレスに対し、5901ポートで接続できます。なお、graphics 設定が有りの場合、
ドメインは動作中です。インストールが続いているものと思われます。 インストールが完了するまで待機しています。と表示されますが、vncで接続できます。
インストールが完了し再起動すると以下のメッセージがでるので 再接続してください。
ドメインがシャットダウンしました。続けています。 仮想マシンの作成が完了し<ました。 ゲストを再起動していますなお serialを有効にしていても vncを有効にしてインストールした場合、少なくとも Debian 13/Trixie の場合は、grubでシリアル関連の設定をしないとシリアルコンソールがつかえませんでした。
2025/06/01:追記以上
TPM を含めたセキュアブートの kvm 作成についてはあまり見かけないので、挙げてみました。
今回は以上です。それでは。
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