表題の通りですが、grubのマニュアルをみていると、serial コンソールは色付きで utf-8 が使えるようだったのでトライしてみたところ、同時に gfxterm と serialの両方で Debian にて 日本語(UTF-8)表示ができました。
前提として LANG=ja_JP.UTF-8 となっている環境が必要ですが、通常のインストールの場合、日本語を選択すると大抵は LANG=ja_JP.UTF-8 になっていると思いますのでこの設定方法は割愛します。
まず、はじめに /etc/default/grub の設定です。
なお、参考にした grub2 のドキュメントはこちらです。
つづいて必要なら、/etc/grub.d/10_linux を編集します。
なお gfxterm 側は問題ないのですが、シリアルコンソール側は矢印キーは問題ないものの us/jp キーボードのいずれでも、ctrl + h がバックスペースで、デリートは ctrl + d となりますので注意してください。grub2のキーバインド一覧はこちらです。
それ以外は罫線の文字化けもなく、今の所問題らしい点は見つかっていません。なお動作確認は
1. Debian 12 ホスト上の Debian 13 ゲストに対し、gfxterm は vnc 経由で、serial は virsh console 経由 で行いました。
2. Debian 12 をインストールしたコンソールおよびビデオリダイレクションの有効なサーバに対して行いました。
今回は以上です。それでは。
まず、はじめに /etc/default/grub の設定です。
GRUB_DEFAULT=0
GRUB_TIMEOUT=5
GRUB_DISTRIBUTOR=`( . /etc/os-release; echo ${NAME:-Debian} ) 2>/dev/null || echo Debian`
GRUB_CMDLINE_LINUX="console=tty0 console=ttyS0,115200n1"
GRUB_TERMINAL="serial gfxterm"
GRUB_SERIAL_COMMAND="serial --unit=0 --speed=115200 --word=8 --parity=no --stop=1"
つづいて /etc/grub.d/00_header を編集します。
sudo su
apt-get install patch
cd ~
cp -a /etc/grub.d/00_header 00_header.orig
cp -a /etc/grub.d/00_header 00_header
#以下の内容でパッチ(grub.d-00_header-ja.patch)を作成
#-----------------------------------------------------------------
--- 00_header.orig 2025-03-15 22:55:29.000000000 +0900
+++ 00_header 2025-06-02 02:51:00.000000000 +0900
@@ -274,6 +274,18 @@
;;
esac
+case x${GRUB_TERMINAL_OUTPUT} in
+ x)
+ # do nothing
+ ;;
+ x*)
+ cat << EOF
+set lang=ja
+terminfo -v serial vt100-color
+EOF
+ ;;
+esac
+
if [ "x$gfxterm" = x1 ]; then
if [ "x$GRUB_THEME" != x ] && [ -f "$GRUB_THEME" ] \
&& is_path_readable_by_grub "$GRUB_THEME"; then
#-----------------------------------------------------------------
patch < grub.d-00_header-ja.patch
cp -a 00_header /etc/grub.d/
terminfoの部分が今回の肝で -v は verbose ではなく、visually-ordered UTF-8 とのことで、右から左へ表記する言語も表示できるそうです。なお、参考にした grub2 のドキュメントはこちらです。
つづいて必要なら、/etc/grub.d/10_linux を編集します。
#--snip
echo "menuentry '$(echo "$title" | grub_quote) 日本語 ' ${CLASS} \$menuentry_id_option 'gnulinux-$version-$type-$boot_device_id' {" | sed "s/^/$submenu_indentation/"
#--snip
最後は update-grub して再起動すればOKです。なお gfxterm 側は問題ないのですが、シリアルコンソール側は矢印キーは問題ないものの us/jp キーボードのいずれでも、ctrl + h がバックスペースで、デリートは ctrl + d となりますので注意してください。grub2のキーバインド一覧はこちらです。
それ以外は罫線の文字化けもなく、今の所問題らしい点は見つかっていません。なお動作確認は
1. Debian 12 ホスト上の Debian 13 ゲストに対し、gfxterm は vnc 経由で、serial は virsh console 経由 で行いました。
2. Debian 12 をインストールしたコンソールおよびビデオリダイレクションの有効なサーバに対して行いました。
今回は以上です。それでは。

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