そもそもこの機種はCPUがAlleinnert社のh728なのですが、ネット上にはh728向けの直接的なsdkは出回っていません。とはいうものの、h728のダイは a523/a527/t527と同じだということはわかっていたのでまず初めはOrange Pi 4a(t527)向けのSDKと以前に投稿したarmbianを走らす方法でつかったu-boot with spl で起動・画面出力できるところまでは行きました。ですがこの方法だと少しいじっただけでは音声が出ない上にXサーバのアクセラレーションが効かないうえ、動画再生支援機能がないため、実用的ではありませんでした。
そこでorange pi 4aにはandroid 13sdkがあるのでこちらのカーネルを使ってなんとかならないかと試行錯誤しようとしたのですが、そもそもアンドロイドの描画システムは、 Xorg serverで使うようにはなっていないので、こちらはそうそうに諦めました。
しかし、このアンドロイドsdKにはmali gpuドライバーのソースが含まれており、gpuを描画バックエンドにした方法はありだろうと漠然と思っていましたが、アンドロイドのSDKなのでDebianのシステムを構築するようにはなっていません。
そこで今度はRadxa社のCubie a5e(a527)向けのDebian11の既成イメージがあるので、ブートローダだけをストックロムに含まれているものに入れ替えたところ、GUIおよび音声出力ができました。しかし、Xサーバはアクセラレートされておらず、また動画再生支援(cedarx)は使えない上動画を再生しようとするとシステムごと落ちてしまうので、とりあえずソースコードをダウンロードしなんとかならないかと試行錯誤したのですが、既成のイメージと同じところまで来ましたが、相変らず動画のアクセラレーションは無論、ウィンドウの描画アクセラレーションは得られないのでgnomeの動きもカクカクしており実用的ではありませんでした。
そこでふと思いついたのがPCなどではGPUを描画バックエンドにしてXserverは起動しているよなと気がついたのですが、h728/a527向けのアクセラレーション付きのXサーバは調べたところ存在しませんでした。しかし、今一度考えMali GPU DRMは使えるようだったので、カーネルコンフィグを変えてビルドし、wayfireのベースを入れ起動したところマウスの描画はできました。またwestonも起動でき、glデモも動きました。
ここまでくればWaylandは起動できることはわかったので、GNOMEをWaylandで起動してみたところビンゴでした。動画もブラウザ(chromium)で音声付きで再生できウィンドウもSDカードベースの割には比較的スムーズに動きました。よしとおもったのですが、時間が経つとシステムごと落ち、再起動してしまいます。ログもコアダンプもなしで再起動するのでハードになんらかの問題があるのだろうと思い、DTSを見直したりしましたが、相変わらず何もメッセージを出さずに再起動してしまいます。
流石に諦めないといけないかなと思ったのですが、もしやと思い、 動画再生してからUSBハブを取り除くと今度は落ちません。あきらかにハードウェアの問題だろうと思ったのですが、再びDTSを見直しただけでは直りませんでした。なお、この機種は、筆者のものだけかもしれませんが、イーサネットを指したままだとアンドロイドそのものが再起動を繰り返し、起動できないという症状がありました。なので電源関係かなと思い、電源をよくよくみるとなんとアダプターは5v2aでした。あぁ、これは電流不足だろうとおもったのですが、手元に適当な電源がなかったので取り敢えずcpuガバナーを最小の状態にしたところ、今度はUSBハブを差したままでも落ちなくなりました。
ながながとなりましたが、以上が今回の顛末です。なおDTSの記述がよくわからないため、現状ではxhciが480Mでしか接続できず、ehciも1ポートしか動きませんし、(2025/10/14訂正:usb2.0ポートは2ポート共つかえるようになりました)cedarxを使っている訳ではありません。また音声もhdmi出力のみなのですが、追々設定ファイル等はあげたいと思います。
今回は以上です。それでは。
そこでorange pi 4aにはandroid 13sdkがあるのでこちらのカーネルを使ってなんとかならないかと試行錯誤しようとしたのですが、そもそもアンドロイドの描画システムは、 Xorg serverで使うようにはなっていないので、こちらはそうそうに諦めました。
しかし、このアンドロイドsdKにはmali gpuドライバーのソースが含まれており、gpuを描画バックエンドにした方法はありだろうと漠然と思っていましたが、アンドロイドのSDKなのでDebianのシステムを構築するようにはなっていません。
そこで今度はRadxa社のCubie a5e(a527)向けのDebian11の既成イメージがあるので、ブートローダだけをストックロムに含まれているものに入れ替えたところ、GUIおよび音声出力ができました。しかし、Xサーバはアクセラレートされておらず、また動画再生支援(cedarx)は使えない上動画を再生しようとするとシステムごと落ちてしまうので、とりあえずソースコードをダウンロードしなんとかならないかと試行錯誤したのですが、既成のイメージと同じところまで来ましたが、相変らず動画のアクセラレーションは無論、ウィンドウの描画アクセラレーションは得られないのでgnomeの動きもカクカクしており実用的ではありませんでした。
そこでふと思いついたのがPCなどではGPUを描画バックエンドにしてXserverは起動しているよなと気がついたのですが、h728/a527向けのアクセラレーション付きのXサーバは調べたところ存在しませんでした。しかし、今一度考えMali GPU DRMは使えるようだったので、カーネルコンフィグを変えてビルドし、wayfireのベースを入れ起動したところマウスの描画はできました。またwestonも起動でき、glデモも動きました。
ここまでくればWaylandは起動できることはわかったので、GNOMEをWaylandで起動してみたところビンゴでした。動画もブラウザ(chromium)で音声付きで再生できウィンドウもSDカードベースの割には比較的スムーズに動きました。よしとおもったのですが、時間が経つとシステムごと落ち、再起動してしまいます。ログもコアダンプもなしで再起動するのでハードになんらかの問題があるのだろうと思い、DTSを見直したりしましたが、相変わらず何もメッセージを出さずに再起動してしまいます。
流石に諦めないといけないかなと思ったのですが、もしやと思い、 動画再生してからUSBハブを取り除くと今度は落ちません。あきらかにハードウェアの問題だろうと思ったのですが、再びDTSを見直しただけでは直りませんでした。なお、この機種は、筆者のものだけかもしれませんが、イーサネットを指したままだとアンドロイドそのものが再起動を繰り返し、起動できないという症状がありました。なので電源関係かなと思い、電源をよくよくみるとなんとアダプターは5v2aでした。あぁ、これは電流不足だろうとおもったのですが、手元に適当な電源がなかったので取り敢えずcpuガバナーを最小の状態にしたところ、今度はUSBハブを差したままでも落ちなくなりました。
ながながとなりましたが、以上が今回の顛末です。なおDTSの記述がよくわからないため、現状ではxhciが480Mでしか接続できず、
今回は以上です。それでは。
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