独自ドメインを運用するにあたり、メールでの連絡が必要なので、postfix と dovecot で 公開型のimpasサーバだけをipv4/ipv6両対応で構築してみました。 MXレコードが必要なのは昔も今も変わりませんが、今どきのメールサーバはdnsにspfレコードがないとgmailやoutlookではメールを受信できません。メールを送信しても、はじき返されるならまだしも、そのまま破棄されてしまう場合もあります。これに加え、dkimレコードとdmarcレコードも必要になります。作業量はかなり多いので、今回変更部分はなるべくパッチファイルで作業できるようにしてみました。なお環境はDebian 12でメールサーバはmx01.example.com、ドメインはexample.com、サブドメイン運用無しとしています。また、事前にmx01.example.comの正引き・逆引きをIPv4/IPv6ともにできるようにしておいてください。 まず、最初に postfix と dovecot と certbot(let's encrypt)をインストールします。 apt-get install postfix dovecot-imapd certbot Postfixのコンフィグレーションを聞かれた場合は、No configurationを指定してください。 つづいて、certbotを使ってlet's encryptのssl証明書類を発行してもらいます。 certbot certonly --standalone -d mx01.example.com -m admin@example.com --agree-tos 次に/etc/postfix/main.cfのパッチファイルです。 --- main.cf.proto 2024-07-26 23:12:02.216307005 +0900 +++ main.cf 2024-07-27 00:45:20.765008342 +0900 @@ -96,14 +96,14 @@ # other configuration parameters. # #myhostname = host.domain.tld -#myhostname = virtual.domain...