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KEA DHCP6 Serverでshared-networksでPrefix Length /64以上を委譲

共有ネットワークshared-networks設定で同時に二つのIPv6アドレス(GUAとULA)を割り当てられないものかと思い、KEA DHCP6サーバを構成してみたところ、結論からいうと、isc-dhcp-serverと同じで、同時に二つのIPv6アドレスはクライアントには割り当てできませんでしたが、/68、/72, /80(/64ではありません)の付与と下位ルータへのプレフィックス委譲はできたので、取敢えず備忘録として挙げてみることにしました。 構成概要はこちらです。 環境はDebian 12でhyper-vゲストとして構築しています。 早速設定です。設定はR151です。まず初めにisc-dhcp-serverと併存させるため、isc-dhcp-serverはIPv4だけ起動するようにしたのですが、以下の様にしました。 # /etc/defaujlt/isc-dhcp-server -- snip -- INTERFACESv4="eth1" INTERFACESv6="" これだけですが、変更したらisc-dhcp-serverを再起動してください。続いてkea-dhcp6-serverをインストールします。 sudo apt-get install kea-dhcp6-server ここもこれだけで、mariadb(データベース)もインストールされますが、今回は小規模なテスト環境なのでcsvファイルで対応することにしました。 R151の/etc/kea/kea-dhcp6.confは以下の通りです。 { # DHCPv6 configuration starts on the next line "Dhcp6": { # First we set up global values "valid-lifetime": 4000, "renew-timer": 1000, "rebind-timer": 2000, "preferred-lifetime": 3000, # Next we set up the interfaces to be used by t...

プレフィックス長64以外をDHCPv6で割り当てる

RAを使った自動割り当ては、プレフィクス長64bitだけであり、当然ながら、64bit以外には自動割り当てはできません。 RFC7421で推奨される/64のサブネットですが、実際のネットワークを組む時、一サブネットに64ビット分の端末がつながるとして、そんな巨大なサブネットワークはまともに動かないことは、言わなくてもわかると思います。 ところが、DHCPv6を使うと64bitだけでなく、ほかのプレフィックス長でも割り当てができますし、フレッツ光で光電話なしの場合、(ndppdは必要になりますが)64bit以上、たとえば80bitのプレフィックス長のサブネットをさらに8bit(256-1=255台)分のサブルータに振り分けるといった場合、つまり、80+8=88ビットマスクのprefix-delegationで40bit(32+8bit)台数分接続できるサブネットを255つくる場合)、isc-dhcp-serverでは次のように設定することができます。(実際にはこれでも大きすぎると思いますが...) subnet6 fd00:1234:5678:abcd:cafe::/80 { option dhcp6.name-servers 2606:4700:4700::1111, 2606:4700:4700::1001; option dhcp6.domain-search "your-net"; range6 fd00:1234:5678:abcd:cafe::1 fd00:1234:5678:abcd:cafe::ff; prefix6 fd00:1234:5678:abcd:cafe:100:: fd00:1234:5678:abcd:cafe:ff00:: /88; } 96bitのプレフィックス長のサブネットをさらに8bit分のサブルータに振り分ける場合(96+8=104ビットのprefix-delegationで24bit台数分(16,777,216台)接続できるサブネットを255作る場合)は以下のようになります。(これでも大きすぎますね。) subnet6 fd00:1234:5678:abcd:cafe:feed::/96 { option d...