スキップしてメイン コンテンツに移動

wsdd を使ってSamba サーバをネットワークに表示

Windows 10のアップデートで、セキュリティー対応のため、smbv1がデフォルトではインストールされなくなり、Samba serverがエクスプローラーのネットワークに表示されなくなってしまいました。そこで、いくつか方法を調べたのですが、linuxでwsdの実装がないか探したところ、
https://github.com/christgau/wsdd
が、見つかりましたので、さっそくインストールしてみました。まだパッケージにはないようですが、インストール自身は簡単です。wsdd自体は以下のように取得し、linkを張っておきます。
cd /usr/local/bin/
sudo wget https://raw.githubusercontent.com/christgau/wsdd/master/src/wsdd.py
sudo chmod 755 wsdd.py
sudo ln -sf wsdd.py wsdd
こちらのsambaサーバはDebianなので、/etc/systemd/system/wsdd.serviceは以下のようにしました。
[Unit]
Description=Web Services Dynamic Discovery host daemon
Requires=network-online.target
After=network.target network-online.target multi-user.target

[Service]
Type=simple
ExecStart=/usr/local/bin/wsdd -d MYDOMAIN

[Install]
WantedBy=multi-user.target
wsdd -d MYDOMAINのところを、環境にあわせて書き換えてください。 次に、systemdに登録・起動テストを行います。
systemctl enable wsdd
systemctl start wsdd
起動に成功すると、エクスプローラーのネットワークに表示されます。 

なおこのwsddはpython3が必要です。一度試してみてください。SMBv1/CIFSを停止していても、大丈夫です。 cで書かれたほかのwsddの実装もあるようなので、いずれパッケージになるかもしれません。

以上です。
2024/06/06追記:遅くとも2024/06/06現在、Debian 12では既に本稿のwsddはパッケージで提供されているようです。変更は/etc/defaults/wsddにてWSDD_PARAMSにて起動オプション(例えば -d MYDOMAIN -i eth1)を記述すればネットワークに表示されました。また、wsdd2というパッケージ(多分こちらはcで書かれたもの)もあり、こちらはインストールするだけでネットワークに表示されました。

コメント

このブログの人気の投稿

Windows デバイス暗号化 のサポートで "許可されていない dma 対応バス/デバイスが検出されました"の対処

Windows でセキュリティー関係を見ているのですが、とあるPCでmsinfo32で確認すると"デバイス暗号化のサポート"で"許可されていない dma 対応バス/デバイスが検出されました"と出ていました。このPCの場合、それ以外はOK(なにも表示されない)だったのですが、ネットでしらべるとMSのドキュメントではハードウェアベンダーに問い合わせるなどと敷居が高く具体的にどこが引っかかっているかわかりません。そこでほかに方法はないかとしらべやってみたところ、"前提条件をみたしています"まで持って行けたので、本稿を挙げた次第です。 具体的には、以下のようにします。 1-a. 許可するDMA対応バス・デバイスを指定するレジストリの所有権と書き込み設定をおこなう。 以下のレジストリキーの所有者を自分自身(管理ユーザ)のものにし、フルコントロール権を付与する。 HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\DmaSecurity\AllowedBuses もしくは 1-b. MicrosoftよりPsExecをダウンロードし、System権限でRegeditを立ち上げ編集する。 Microsoftより、https://docs.microsoft.com/en-us/sysinternals/downloads/psexec にある こちら をダウンロードし、解凍する。解凍すると、x64の場合、PsExec64.exeがあるので、管理者権限で以下を実行し、システム権限でregeditを立ち上げることが出来るようになる。 cd Downloads\PSTools .\PsExec64.exe -sid C:\Windows\regedit.exe 2-a. パワーシェルスクリプトを実行し、PnPデバイスのうちインスタンスがPCIで始まるものを"AllowedBuses"に追加する。 以下のパワーシェルスクリプトを作成する。たとえばDocuments\allow-dma-bus-device.ps1として作成する。( こちらの記事のものを使用させていただきました: Thank you! ) $tmpfile = "$($env:T

フレッツ光クロス:MAP-E ROUTER by Debian Box (iptables)

フレッツ光クロスがようやく開通したので、Debianにてrouterを構成し接続してみました。なお、プロバイダーを選ぶにあたっては、IPoE方式がそれぞれ異なるため検討したところ、IPoEでは、MAP-Eでもv6plusとocnバーチャルコネクトがあり、前者がポート数240なのに対し、後者は約4倍のポート数が使えるようなネットの情報をみて、OCNバーチャルコネクトを選択しました。(プロバイダーとしてはぷららです。なおDS-LiteはCE側でのNATではないので今回は見送りました。)そこで、OCN バーチャルコネクトをDebian(iptables)で実現するとどうなるかと思い、ネットの情報を頼りにしつつ、設定した次第です。 実際に試した結果、とりあえず通信できていますが、MAP-Eは本来マッピングルールをマップサーバから取得するはずなので、今回のやり方が正解とはいえませんし、仕様変更されると通信できなくなる可能性があります。あくまでも参考程度ですが、本稿をUPしてみました。 2023/03/16追記: こちら にゲームコンソールNAT越え(Nintendo Switch ナットタイプ A判定)対応版を投稿しました。 2023/03/28追記:※1の記述および3行無効化によりNAT越え(Nintendo Switch ナットタイプ B判定)できるようになりました。 構成は以下の通りです。 ルーターがDebianで回線がOCNバーチャルコネクトであること以外はなにも特別なところはない構成です。 さて、いきなり設定ですが、まず、割り当てられたプレフィックスを確認します。 確認は、 dhclient -6 -d -P enp2s0 とします。出力の中に 前略 RCV: | | X-- IAPREFIX 2400:4050:5c71:af00::/56 後略 このようにプレフィックスが表示されるので、その確認したプレフィックスを書き留めておきます。これを こちらで 入力します。すると、 CE: 2400:4050:5c71:af00:99:f171:c600:2f00 IPv4 アドレス: 153.241.113.198 ポート番号:(1776-1791 2800-2815 3824-3839) 4848-4863 5872-5887 6896-