6to4で使用するリレールータのアドレスである192.88.99.1は、whois で調べると現在もアクティブであり、6to4が現状どうなっているか調べたかったので、NAT配下のマシンで、6to4を構成してみました。なお、マシンは、debian 10/busterで検証してみました。
まず、外側のIPアドレスを調べておきます。ルータで確認してもよいですし、例えばこちらを利用して、控えておきます。
次に、6to4で使用する ipv6アドレスプレフィックスを確認したipv4アドレスから算出します。
となります。なお、IPoEなどの環境下でプロバイダなどからIPv6が下りてきている場合、/etc/sysctl.confを以下のようにしてください。ネットワークデバイスは、この例ではenp3s0ですが、環境に合わせて設定してください。
まず、外側のIPアドレスを調べておきます。ルータで確認してもよいですし、例えばこちらを利用して、控えておきます。
次に、6to4で使用する ipv6アドレスプレフィックスを確認したipv4アドレスから算出します。
ipv4="確認したipv4アドレス" printf '%02x%02x:%02x%02x\n' $(echo $ipv4 | sed 's/\./ /g')続いて /etc/network/interfaces.d/6to4を編集します。なお、外側のIPv4アドレスは仮に10.10.10.10で、マシンのプライベートアドレスが192.168.1.254だったとしますと、以下のようになります。
auto 6to4 iface 6to4 inet6 v4tunnel mode sit address 2002:0a0a:0a0a::1 netmask 16 gateway ::192.88.99.1 local 192.168.1.254 endpoint any設定がすんだら ifup 6to4としてください。確認は、
ip -6 a 7: 6to4@NONE:mtu 1480 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/sit 192.168.1.254 brd 0.0.0.0 inet6 2002:0a0a:0a0a::1/16 scope global valid_lft forever preferred_lft forever inet6 ::192.168.1.256/96 scope global valid_lft forever preferred_lft forever ping6 -c 4 www.google.com PING www.google.com(kix06s05-in-x04.1e100.net (2404:6800:400a:80c::2004)) 56 data bytes 64 bytes from kix06s05-in-x04.1e100.net (2404:6800:400a:80c::2004): icmp_seq=1 ttl=57 time=18.3 ms 64 bytes from kix06s05-in-x04.1e100.net (2404:6800:400a:80c::2004): icmp_seq=2 ttl=57 time=18.6 ms 64 bytes from kix06s05-in-x04.1e100.net (2404:6800:400a:80c::2004): icmp_seq=3 ttl=57 time=18.8 ms 64 bytes from kix06s05-in-x04.1e100.net (2404:6800:400a:80c::2004): icmp_seq=4 ttl=57 time=18.5 ms
となります。なお、IPoEなどの環境下でプロバイダなどからIPv6が下りてきている場合、/etc/sysctl.confを以下のようにしてください。ネットワークデバイスは、この例ではenp3s0ですが、環境に合わせて設定してください。
net.ipv6.conf.all.forwarding=1 net.ipv6.conf.default.forwarding=1 net.ipv6.conf.enp3s0.accept_ra=0 net.ipv6.conf.all.autoconf=0 net.ipv6.conf.default.autoconf=0 net.ipv6.conf.enp3s0.autoconf=0設定がすんだらsysctl -p で変更を適用してください。ちなみに、NICが二枚以上ある場合、たとえば、内側のLANインターフェースをprefixlen 56にして、ルータとすることも可能です。 現在でも6to4は使えないわけではないという所ですが、スピードについては、tunnelbrokerと比べても遅いうえ、到達性もよくないので、利用目的がはっきりしている場合以外はあまりお勧めはできないという印象です。 追記:tunnelbrokerと同じく、NAT配下では、ポイントがアクティブであることを維持するために、たとえばcrontabで数分置きに::192.88.99.1にpingを打つなどの必要があるようです。 以上です。
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