RAを使った自動割り当ては、プレフィクス長64bitだけであり、当然ながら、64bit以外には自動割り当てはできません。
RFC7421で推奨される/64のサブネットですが、実際のネットワークを組む時、一サブネットに64ビット分の端末がつながるとして、そんな巨大なサブネットワークはまともに動かないことは、言わなくてもわかると思います。
ところが、DHCPv6を使うと64bitだけでなく、ほかのプレフィックス長でも割り当てができますし、フレッツ光で光電話なしの場合、(ndppdは必要になりますが)64bit以上、たとえば80bitのプレフィックス長のサブネットをさらに8bit(256-1=255台)分のサブルータに振り分けるといった場合、つまり、80+8=88ビットマスクのprefix-delegationで40bit(32+8bit)台数分接続できるサブネットを255つくる場合)、isc-dhcp-serverでは次のように設定することができます。(実際にはこれでも大きすぎると思いますが...)
フレッツ光で光電話契約なしで64bitがRAで降りてくる場合など。 64bitのプレフィックス長のサブネットを、8bit分のサブルータに振り分ける場合。(64+8=72bitのprefix-delgationで56bit台数分接続できるサブネットを2^8-1=255作る場合)、72bitのprefix-delegationを行う場合。)
RFC7421で推奨される/64のサブネットですが、実際のネットワークを組む時、一サブネットに64ビット分の端末がつながるとして、そんな巨大なサブネットワークはまともに動かないことは、言わなくてもわかると思います。
ところが、DHCPv6を使うと64bitだけでなく、ほかのプレフィックス長でも割り当てができますし、フレッツ光で光電話なしの場合、(ndppdは必要になりますが)64bit以上、たとえば80bitのプレフィックス長のサブネットをさらに8bit(256-1=255台)分のサブルータに振り分けるといった場合、つまり、80+8=88ビットマスクのprefix-delegationで40bit(32+8bit)台数分接続できるサブネットを255つくる場合)、isc-dhcp-serverでは次のように設定することができます。(実際にはこれでも大きすぎると思いますが...)
subnet6 fd00:1234:5678:abcd:cafe::/80 { option dhcp6.name-servers 2606:4700:4700::1111, 2606:4700:4700::1001; option dhcp6.domain-search "your-net"; range6 fd00:1234:5678:abcd:cafe::1 fd00:1234:5678:abcd:cafe::ff; prefix6 fd00:1234:5678:abcd:cafe:100:: fd00:1234:5678:abcd:cafe:ff00:: /88; }96bitのプレフィックス長のサブネットをさらに8bit分のサブルータに振り分ける場合(96+8=104ビットのprefix-delegationで24bit台数分(16,777,216台)接続できるサブネットを255作る場合)は以下のようになります。(これでも大きすぎますね。)
subnet6 fd00:1234:5678:abcd:cafe:feed::/96 { option dhcp6.name-servers 2606:4700:4700::1111, 2606:4700:4700::1001; option dhcp6.domain-search "your-net"; range6 fd00:1234:5678:abcd:cafe:feed:0:1 fd00:1234:5678:abcd:cafe:feed:0:ff; prefix6 fd00:1234:5678:abcd:cafe:feed:100:: fd00:1234:5678:abcd:cafe:feed:ff00:: /104; }112bitのプレフィックス長のサブネットを、4bit分のサブルータに振り分ける場合(112+4=116bitのprefix-delegationで12bit台数分(4096台)接続できるサブネットを15(16-1=15)作る場合)は以下のようになります。
subnet6 fd00:1234:5678:abcd:cafe:feed:beef::/112 { option dhcp6.name-servers 2606:4700:4700::1111, 2606:4700:4700::1001; option dhcp6.domain-search "your-net"; range6 fd00:1234:5678:abcd:cafe:feed:beef:1 fd00:1234:5678:abcd:cafe:feed:beef:f; prefix6 fd00:1234:5678:abcd:cafe:feed:beef:1000 fd00:1234:5678:abcd:cafe:feed:beef:f000 /116; }
フレッツ光で光電話契約なしで64bitがRAで降りてくる場合など。 64bitのプレフィックス長のサブネットを、8bit分のサブルータに振り分ける場合。(64+8=72bitのprefix-delgationで56bit台数分接続できるサブネットを2^8-1=255作る場合)、72bitのprefix-delegationを行う場合。)
subnet6 fd00:1234:5678:abcd::/64 { option dhcp6.name-servers 2606:4700:4700::1111, 2606:4700:4700::1001; option dhcp6.domain-search "your-net"; range6 fd00:1234:5678:abcd::1 fd00:1234:5678:abcd::ff; prefix6 fd00:1234:5678:abcd:100:: fd00:1234:5678:abcd:ff00:: /72; }前述の72bitのプレフィックス長のサブネットを、8bit分のサブルータに振り分ける場合。(72+8=80bitのprefix-delgationで48bit台数分接続できるサブネットを2^8-1=255作る場合)、つまり、80bitのprefix-delegationを行う場合その1。)
subnet6 fd00:1234:5678:abcd:ff00::/72 { option dhcp6.name-servers 2606:4700:4700::1111, 2606:4700:4700::1001; option dhcp6.domain-search "your-net"; range6 fd00:1234:5678:abcd:ff00::1 fd00:1234:5678:abcd:ff00::ff; prefix6 fd00:1234:5678:abcd:ff01:: fd00:1234:5678:abcd:ffff:: /80; }64bitのプレフィックス長のサブネットを、16bit分-1(65535)台のサブルータに振り分ける場合。(64+16=80bitのprefix-delgationで48bit台数分接続できるサブネットを2^16-1=65535作る場合)、つまり、80bitのprefix-delegationを行う場合その2。)
subnet6 fd00:1234:5678:abcd::/64 { option dhcp6.name-servers 2606:4700:4700::1111, 2606:4700:4700::1001; option dhcp6.domain-search "your-net"; range6 fd00:1234:5678:abcd::1 fd00:1234:5678:abcd:ff00::ffff; prefix6 fd00:1234:5678:abcd:1:: fd00:1234:5678:abcd:ffff:: /80; }なお、ルータをネストする場合、親ルータから子サブネット以下への静的ルートの設定が必要ですので注意してください。また、RAでfe80::1をデフォルトゲートウェイとしてアナウンスしても、サブネット側でfe80::1をデフォルトゲートウェイとして自動認識しない場合、スクリプトなどで指定する点があることも注意してください。そのほかにうまくいかない場合、/var/lib/dhcp以下のリースファイルをdeleteするなどしてください。 海外では、DHCPv6の使用を前提にしたような、80bitのipv6を割り当てるところもあるようです。128bitだからといって湯水のごとく無駄遣いするのはやめたほうがいいのではと思う今日この頃でした。ではまた。
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