プライベートAS番号をつかって、VPSとローカル間でIPv6経路の自動設定をやってみました。
まず、使用するソフトですが、vyosのバックエンドでも使われている、frrを使用することにします。Debian 10/Busterでのインストールは以下の通りです。
1. frrの初期設定 インストール後、bgpを起動させるようにします。
frrはquaggaとおなじくvtyshでもほとんどの作業はできますが、まずは、telnetでも接続できるようにしておきます。
もし、frrのホスト名が違っていたら、以下の通りにしてhost名を指定してください。
そのまま番号を付与します。
まず、使用するソフトですが、vyosのバックエンドでも使われている、frrを使用することにします。Debian 10/Busterでのインストールは以下の通りです。
apt-get install frrつづいてAS番号についてです。プライベートAS番号は、16bitのものと32bitのものがあります。前者は、64512 - 65534、後者は、4200000000 - 4294967294です。(Wikipedia ASN Tableより)今回は32bitのプライベートアドレスを使うことにしました。理由は、桁数が大きいので、420001xxxxのように規則を作ることで、わかりやすいためです。
1. frrの初期設定 インストール後、bgpを起動させるようにします。
# vi /etc/frr/daemons (前略) bgpd=yes (後略)デーモンを再起動させます。
/etc/init.d/frr restartこの状態で、vtyshを実行します。起動できれば、初期設定は完了です。
root@svXX:~/# vtysh svXX#2-1. frrの基本設定-telnet接続まで
frrはquaggaとおなじくvtyshでもほとんどの作業はできますが、まずは、telnetでも接続できるようにしておきます。
root@svXX:~/# vtysh svXX# config terminal svXX(config)# service integrated-vtysh-config svXX(config)# service password-encryption svXX(config)# password P@ssW0rd svXX(config)# enable password P@ssW0rd svXX(config)# end svXX# write memory Note: this version of vtysh never writes vtysh.conf Building Configuration... Integrated configuration saved to /etc/frr/frr.conf [OK]ここまでできるとtelnetで接続できます。
root@svXX:/etc/quagga# telnet localhost 2605 Trying ::1... Trying 127.0.0.1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. Hello, this is FRRouting (version 6.0.2). Copyright 1996-2005 Kunihiro Ishiguro, et al. User Access Verification Password: svXX> enable Password: svXX#2-2. frrの基本設定-ホスト名設定
もし、frrのホスト名が違っていたら、以下の通りにしてhost名を指定してください。
root@svXX:/etc/frr# telnet localhost 2601 Trying ::1... Trying 127.0.0.1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. Hello, this is FRRouting (version 6.0.2). Copyright 1996-2005 Kunihiro Ishiguro, et al. User Access Verification Password: Router> enable Password: Router# conf t Router(config)# hostname svXX svXX(config)# exit svXX# wirte mem Configuration saved to /etc/quagga/zebra.conf svXX# exit2-2. frrの基本設定-AS番号の設定
そのまま番号を付与します。
root@svXX:/etc/frr# vtysh Hello, this is FRRouting (version 6.0.2). Copyright 1996-2005 Kunihiro Ishiguro, et al. svXX# conf t svXX(config)# router bgp 42000100XX svXX(config-router)# end svXX# w Note: this version of vtysh never writes vtysh.conf Building Configuration... Integrated configuration saved to /etc/frr/frr.conf [OK] svXX#default gateway と フォワードの設定を入れておきます。
svXX# conf t svXX(config)# ip route 0.0.0.0/0 XX.XX.XX.XX svXX(config)# ipv6 route ::0/0 fe80::1 ens3 svXX(config)# ip forwarding svXX(config)# ipv6 forwarding svXX(config)# end svXX# w Building Configuration... Configuration saved to /etc/quagga/zebra.conf Configuration saved to /etc/quagga/bgpd.conf [OK] svXX#追記:再起動するとforwardの設定が抜ける様子ですので、/etc/sysctl.confに以下の設定を入れておきます。
net.ipv4.ip_forward=1 net.ipv6.conf.all.forwarding=1今回はここまでです。ではまた。
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