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フレッツ光クロス:MAP-E ROUTER by Debian Box (nftables)

今回は、nftablesをつかって、map-e接続してみました。構成は前回と同じですが、nftablesでの"clamp your TCP MSS to Path MTU"は、Linux kernel 4.14 and nftables 0.9以降なので、Debianはversion 11(Bullseye: 執筆現在はTestバージョン)を使用しました。
さて、早速設定ですが、大まかな設定の流れと事前の計算は、すでに、前回を読んでいて理解してくださっているものと仮定します。なお、今回はこちらを参考にさせていただきました。ありがとうございます。
追記 2021/03/16:前回と同様に、radvdumpで対向ルータのアドレスがわかります。
前略
#
# radvd configuration generated by radvdump 2.18
# based on Router Advertisement from fe80::wwww:xxxx:yyyy:zzzz
# received by interface enp1s0f1
#
後略
#!/bin/bash

#追記 2023/04/04:CEアドレスとtun0はWANDEVに割り当てる様に再度修正しました。
#追記 2023/03/28:PFXを分割しGWA(gateway address)を追加の上LAN側に割り当てるよう修正しました。

PFX=2400:4050:5c71:af00::
PLEN=56
GWA=1
BR='2001:380:a120::9'
CE='2400:4050:5c71:af00:99:f171:c600:2f00'
IP4='153.241.113.198'
PSID=47
LANDEV='enp1s0'
WANDEV='enp2s0'
TUNDEV='tun0'

# TYPE: [ OCN | V6P ]
TYPE='OCN'

if [ "$TYPE" = "OCN" ]; then \
  lp=63
  nxps=1024 # next port set
elif [ "$TYPE" = "V6P" ]; then \
  lp=15
  nxps=4096 # next port set
else
  echo Unknown TYPE: $TYPE
  exit 1
fi

ip -6 addr add $CE dev $WANDEV
ip -6 addr add $PFX$GWA/$PLEN dev $LANDEV
ip -6 tunnel add $TUNDEV mode ip4ip6 remote $BR local $CE dev $WANDEV encaplimit none
ip link set dev $TUNDEV mtu 1460 up
ip -4 addr add $IP4/32 dev $TUNDEV

# 対向のGWアドレスはradvdumpで確認できます。
ip -6 route add default proto static metric 20 \
    nexthop via fe80::wwww:xxxx:yyyy:zzzz dev $WANDEV weight 10

ip route add default proto static metric 20 \
    nexthop dev $TUNDEV weight 10

## configure nftables

## clear nftables first of all
nft flush ruleset

## add map_e_filter table
nft add table ip map_e_filter
nft add chain ip map_e_filter POSTROUTING { type filter hook postrouting priority 0\; }
nft add rule  ip map_e_filter POSTROUTING iifname $TUNDEV tcp flags \& syn == syn tcp option maxseg size set rt mtu
nft add rule  ip map_e_filter POSTROUTING oifname $TUNDEV tcp flags \& syn == syn tcp option maxseg size set rt mtu

## add map_e_nat table
nft add table ip map_e_nat
nft add chain ip map_e_nat POSTROUTING { type nat hook postrouting priority 0 \; }

## add my_vmap
nft add map ip map_e_nat my_vmap { type mark : verdict \; }

## add POSTROUTING rules to map_e_nat table
for proto in tcp udp icmp udplite sctp dccp; do
nft add rule map_e_nat POSTROUTING oifname $TUNDEV meta l4proto $proto mark set numgen inc mod $lp offset 1
done

nft add rule map_e_nat POSTROUTING oifname $TUNDEV meta mark vmap @my_vmap

## add map_e_chains to map_e_nat table and add elements into my_vmap

rule=1
while [ $rule -le $lp  ] ; do
  mark=`expr $rule`
  portl=`expr $rule \* $nxps + $PSID \* 16`
  portr=`expr $portl + 15`
  nft add chain ip map_e_nat map_e_chain$mark
  for proto in tcp udp icmp udplite sctp dccp; do
    nft add rule ip map_e_nat map_e_chain$mark meta l4proto $proto snat to $IP4:$portl-$portr persistent
  done
  nft add element ip map_e_nat my_vmap { $mark : goto map_e_chain$mark }
  rule=`expr $rule + 1`
done

#### local messy setups below

これを、前回と同じように、パラメータなどを入れ替えて、/etc/rc.localから呼び出すようにします。そうすると前回と同じようにnftables版のmap-e Debian Routerとして機能できるようになります。ただし、前回と同様に、今回もDHCPv6-PDの設定、内側のLANインターフェース(enp1s0)の設定やフォワード設定、ファイアウォール設定、ULA/GUA変換、radvd設定等々は本稿では触れません。あしからずご了承ください。
なお /etc/nftables.confに "nft list ruleset > /etc/nftables.conf" にて設定をセーブして、nftablesをサービスで呼び出す場合は、#### configure nftablesから #### local messy setups belowの間を飛ばしてください。
今回は以上です。ではまた。

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