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STM32F407VにてNUTTXを実行:その2 MicroSD Cardをマウント

F4V Black Boardには、MicroSD カードスロットとSIPフラッシュが載っているのですが、今回はMicroSDカードをマウントしてみました。
それでは早速設定していきます。
cd /usr/src/nutxx-9.1.0/nuttx
make distclean
tools/configure.sh stm32f4discovery/nsh

  Copy files
  Select CONFIG_HOST_LINUX=y
  Refreshing...

make menuconfig
最初にSystem Typeの STM32 Peripheral Supportを選択し、SDIOをEnableにします。
続いてexitし、System Typeの設定に戻ると、項目に
 SDIO Configuration  --->
が表示されます。選択すると、以下の様に表示されますが、F4VBBの場合ボード側にSDIOのプルアップ抵抗が載っているので"Enable internal Pull-Ups"の設定はEnableにせず、そのままにしておきます。
[ ] SDIO Card support (NEW)
[ ] Enable internal Pull-Ups (NEW)
(0x00010000) SDIO DMA priority (NEW)
[ ] Use D1 only (NEW)
ここから、exitを二回エンターして、メインメニューに戻り、今度は
 RTOS Features  --->
を選択し、さらに、
Work queue support  --->
に入ります。ここで、
[*] High priority (kernel) worker thread
を選択すると、9.1.0の場合、
[ ] Generic work notifier (NEW)
[*] High priority (kernel) worker thread
(1)   Number of high-priority worker threads (NEW)
(224) High priority worker thread priority (NEW)
(2048) High priority worker thread stack size (NEW)
[ ] Low priority (kernel) worker thread
となりますが、
(1)   Number of high-priority worker threads (NEW)
のままですと、起動できませんでした。High priority/Low priorityのthread数を算出する方法は現時点では不明なのですが、High priority thread数を、nshとsdioハンドリングで最低数の2を入力した場合、とりあえず起動しましたが、残念ながらマウントできませんでした。そこで、今度は4を設定したところ、マウントもできましたが、なにか突っかかりがあるような動作でした。そこで今度は8に設定したところスムーズにマウントもできました。今度は、high priority threadを設定せず、low priority threadだけをconfigした場合は、コンパイルできませんでしたが、low/high priority のスレッド数をともに1にした場合は、コンパイル・マウントまでできましたので、この設定を保存します。(参考までに、high/lowいずれも設定しない場合はコンパイルできませんでした。)high/low スレッド の違いも含めて、この辺りは少し掘り下げて理解する必要がありそうです。なお、他の設定についてはそのままにしてあります。
続いて、exitして、RTOS Featuresメニューに戻り、次は
    RTOS hooks  --->
に入りますが、9.1.0の場合、
[*] Custom board late initialization
が初めからEnableの状態になっているので、以下の様にそのままにしておきます。
[ ] Custom board early initialization
[*] Custom board late initialization
(2048) Board initialization thread stack size
(240) Board initialization thread priority
[ ] Enable startup hook
[ ] Enable atexit() API
[ ] Enable on_exit() API
確認が済んだら、Exitを二回して、メインメニューに戻り今度は、
Device Drivers  --->
サブメニューに入り、MMC/SD DriverサポートをEnableにします。
[*] MMC/SD Driver Support  ----
Enableにした後は、さらにサブメニューに入りますので、以下の様にします。
--- MMC/SD Driver Support
(1)   Number of MMC/SD slots (NEW)
[ ]   Disable MMC/SD write access (NEW)
[ ]   Disable MMC/SD multiblock transfer (NEW)
[*]   MMC cards support (NEW)
[ ]   MMC/SD card detect pin
[ ]   MMC/SD write protect pin
[ ]   MMC/SD SPI transfer support
[*]   MMC/SD SDIO transfer support
[ ]     SDIO bus share support (NEW)
[ ]     Use D0 Busy to detect Write Complete (NEW)
[ ]     SDIO 1-bit transfer (NEW)
[ ]     SDIO block setup (NEW)
設定内容としては、SPIを使わずにSDIOを使い、MMCカードのサポートを入れますが、F4VBBには、ライトプロテクトピンもなければ、Card Detect pinもないので、このように設定します。
設定が済んだらExitを二回して、またメインメニューに戻り、次はFile Systemの設定を行います。
File Systems  --->
File Systemsサブメニューに入り、FAT file systemをEnableにし、他の設定は、とりあえず以下の様にしておきます。
[*] FAT file system
[*]   FAT upper/lower names
[*]   FAT long file names
(32)    FAT maximum file name size (NEW)
[ ]     Use faster method for forming long filename 8.3 alias (NEW)
(0)     Number of trailing characters to use for 8.3 alias (NEW)
[ ]   FAT timestamps (NEW)
[ ]   Force direct transfers (NEW)
[ ]   DMA memory allocator (NEW)
[ ]   Direct transfer retry (NEW)
今回のコンフィグレーションは以上ですので、ここからExitを二回入力しメインメニューから抜けます。すると、セーブするか聞いてくるので、Saveしてください。
 Do you wish to save your new configuration?
保存したら、make clean; makeして、出来上がったnuttx.binを書き込みます。書き込み後リセットして
NuttShell (NSH) NuttX-9.1.0
nsh> ls /dev
/dev:
 conole
 mmcsd0
 null
 tyS0
nsh> mount -t vfat /dev/mmcsd0 /mnt
nsh> ls /mnt
/mnt:
 System Volume Information/
となればとりあえず動いているということになります。感想としてはconfigurationメニューをみているといろいろな設定ができそうだなと思う反面、資源の管理もしないとだめだから、もう少し掘り下げて理解する必要があるなと思いました。
今回は以上です。それでは。

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