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aomei_pe を日本語化しSecure Bootしてみる

Aomei_PEは便利ですが、標準では日本語が使えません。キーボードも英語キーボードなので使いにくいことは言うまでもありません。そこで、日本語化しようとおもいネットをしらべたところ、こちらにまとまったところがあったので、一部変更はあるものの、ほぼそのまま参考にさせていただきました。ありがとうございます。
手順ですが、先に簡単にまとめると以下のようになります。

1. Windows ADK 1607をインストール
2. AOMEIPEBUILDERをインストール
3. AOMEIPEBUILDERを実行し、ISOファイルを作成
4. 3のISOファイルをRufusをつかって、UEFI Secure BootなUSBディスクを作成
5. 4のSources\BootWimを日本語化するBatchファイルを実行

以上のようになります。以下詳細です。
1. Windows ADK 1607をインストール
Windows ADK 1607は、https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/get-started/adk-install にある https://go.microsoft.com/fwlink/p/?LinkId=526740 です。Google Chromでダウンロードする場合は、後者のリンクを "名前を付けてリンクを保存"してください。
ダウンロードが済んだら、特に指定することはなく、デフォルトでインストールしてください。

2. AOMEIPEBUILDERをインストール
こちらのページ https://www.aomeitech.com/pe-builder.html にある "Download Now"をクリックすると、ダウンロードされます。ダウンロードが済んだら、こちらもデフォルトでインストールします。

3. AOMEIPEBUILDERを実行し、ISOファイルを作成
3-1. "AOMEI PE Builder 2.0" をダブルクリックで実行します。
3-2. 最初に説明が出ますが"Next"をクリックします。
3-3. 続いて"Downlaod ..."とでますので、"Create 64bit..."または"Create 32bit..."のいずれかを選択し、"Next"をクリックします。
3-4. 続いてツールの選択追加画面になるので、必要であれば、編集・追加・削除を行い、"Next"をクリックします。
3-5. 続いてメディアの選択になるので、"Export ISO File"を選択し、"Next"をクリックすると作成が始まるのでしばらく待ちます。
3-6. 作成が済んだら、"Finish"となるので、クリックし、ISOファイルがデスクトップにできていることを確認します。

4. 3のISOファイルをRufusをつかって、UEFI Secure BootなUSBディスクを作成
4-1. Rufusをダウンロードし、実行します。
4-2. デバイス(インストール先)を指定します。
4-3. ”ブートの種類”が"ディスクまたはISOイメージ(選択してください)"となっているのを確認して、その横の”選択”をクリックし、3で作成したampe.isoを選択します。
4-4. 選択すると "パーティション構成"が"GPT"、"ターゲットシステム"が"UEFI(CSM無効)"となっているのを確認したら、下のほうの"スタート"をクリックします。
4-5. "ESPイメージの検出"というポップアップがでるので、"ISOイメージモードで書き込む(推奨)"を選択し、"OK"をクリックしメディアを作成開始します。
4-6. メディアの作成がすんだら、”閉じる”をクリックして、終了します。

5. 4のSources\BootWimを日本語化するBatchファイルを実行
5-1. 作業ディレクトリとしてC:\Tempを作成します。エクスプローラでもcmdプロンプトでもどちらでも構いません。
5-2. 以下のバッチファイルを、C:\Tempに作成します。名前はなんでも構いませんが、例として、mod-aomei-pe-ja.batという名前で保存します。(拡張子はtxtではなくbatです)
set ADK_PATH=C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Assessment and Deployment Kit
set ADK_PACK=%ADK_PATH%\Windows Preinstallation Environment\amd64\WinPE_OCs
set WK_DIR=C:\Temp\WinPE_amd64

set AOMEI_PE=D:\Sources
rem set AOMEI_PE=C:\Windows\TEMP\PB Download\x64\ISO\Sources

rem call copype amd64 %WK_DIR%

mkdir %WK_DIR%\media
mkdir %WK_DIR%\media\sources
mkdir %WK_DIR%\mount

copy "%AOMEI_PE%\boot.wim" "%WK_DIR%\media\sources" /Y

Dism /Mount-Image /Imagefile:"%WK_DIR%\media\sources\boot.wim" /Index:1 /Mountdir:"%WK_DIR%\mount"

Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\ja-jp\lp.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\WinPE-FontSupport-JA-JP.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\WinPE-WMI.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-WMI_ja-jp.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\WinPE-Scripting.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-Scripting_ja-jp.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\WinPE-StorageWMI.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-StorageWMI_ja-jp.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\WinPE-EnhancedStorage.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-EnhancedStorage_ja-jp.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\WinPE-HTA.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-HTA_ja-jp.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-Rejuv_ja-jp.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\WinPE-SecureStartup.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-SecureStartup_ja-jp.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\WinPE-WDS-Tools.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-WDS-Tools_ja-jp.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Add-Package /PackagePath:"%ADK_PACK%\ja-jp\WinPE-SRT_ja-jp.cab"
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Enable-Feature /FeatureName:SMB1Protocol

Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Set-Allintl:ja-jp
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Set-Inputlocale:0411:00000411
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Set-Layereddriver:6
Dism /Image:"%WK_DIR%\mount" /Set-Timezone:"Tokyo Standard Time"

Dism /Unmount-Image /Mountdir:"%WK_DIR%\mount" /Commit

copy "%WK_DIR%\media\sources\boot.wim" "%AOMEI_PE%\boot.wim" /Y
set AOMEI_PE=D:\Sourcesの部分は、4.で作成したUSBディスクのパスを、環境に合わせてください。
追記1:試したところ、NetFXやパワーシェルのパッケージを追加することはできませんでした。copypeで作成したイメージには追加はできるので、AOMEI_PEのboot.wimの制約・問題のようです。
5-3. "Windows kit" -> "展開およびイメージツール環境"を管理者権限で実行します。
5-4. 5-3.で開いたコマンドウィンドで、以下のようにします。
cd \Temp
.\mod-aomei-pe-ja.bat
5-5. 5-4.は数分かかる場合があります。バッチファイルの実行がすんだら、USBメモリは日本語化したUEFIセキュアブート可能なAOMEI_PEになっています。
今回は以上です。それでは。

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