以前のインターネット接続環境は、フレッツ光クロス+OCNバーチャルコネクト(map-e, プロバイダはぷらら)だったのですが、"ONU直下にルータを接続"していたので、WAN側に送られてくるRAにはプレフィックス情報はふくまれていませんでした。
フレッツ光クロスの場合、map-eでも固定IP4でもこれは正常で、"ONU直下にルータを接続"し、プレフィックスを自動で取得する場合はDHCP-PDでdhclientのexit時に環境変数からプレフィックス情報を取得するという算段でした。
今回、フレッツ光クロスコラボ(enひかりクロス)でV6プラスかつ固定IPの環境に変更したのですが、事前に色々としらべたところ、各社の設定ではRAでプレフィクスを取得するような記述がみうけられ、ONU直下でもRAでプレフィックスが下りてくるように思えたのですが、一部明記がなかったため、ONU直下とHGW(ホームゲートウェイ)経由を混同してしまい、結果、接続設定をするときに少し混乱してしまいました。
たとえば、CiscoのIOSにてV6プラスで固定IPを利用する場合、以下のようになっています。
しかしながら、このコンフィグは"ひかり電話あり"のものです。つまり、Home Gatewayを経由するため、RAはPrefix情報を含んだものがHome Gatewayから降りてくるのでこのコンフィグは結局は正しいということになります。
そこで、Ciscoのもう一つの例(IOS-XEの場合)をよく読むとひかり電話ありの場合の構成は、やはり、ONU直下ではなくHome Gateway下に接続すると明記されていました。
なお、こちらに投稿しているように、当方の環境でのDebianルータは既に構成済で、CEアドレス (PREFIX:IFID/128)を含め/etc/rc.localからスクリプトで一括設定していますが、ONU直下での接続には特に問題は出ていません。ちなみに CEアドレス はWAN側/LAN側のいずれに割り当ててもIPv4/IPv6共に通信できています。
今回は以上です。それでは。
フレッツ光クロスの場合、map-eでも固定IP4でもこれは正常で、"ONU直下にルータを接続"し、プレフィックスを自動で取得する場合はDHCP-PDでdhclientのexit時に環境変数からプレフィックス情報を取得するという算段でした。
今回、フレッツ光クロスコラボ(enひかりクロス)でV6プラスかつ固定IPの環境に変更したのですが、事前に色々としらべたところ、各社の設定ではRAでプレフィクスを取得するような記述がみうけられ、ONU直下でもRAでプレフィックスが下りてくるように思えたのですが、一部明記がなかったため、ONU直下とHGW(ホームゲートウェイ)経由を混同してしまい、結果、接続設定をするときに少し混乱してしまいました。
たとえば、CiscoのIOSにてV6プラスで固定IPを利用する場合、以下のようになっています。
https://community.cisco.com/t5/tkb-cisco-start-ドキュメント/jpne-v6プラス-固定ipサービスへのiosルータ接続-dhcpv6-pd編-ひかり電話を契約している場合 より ### WAN側物理インターフェース設定 ### interface GigabitEthernet0/5 no ip address duplex auto speed auto ipv6 address FE80::'ISPより指定されたインタフェイスID(IFID)' link-local ipv6 address autoconfig ipv6 enable ipv6 nd autoconfig default-route ipv6 nd ra suppress all ipv6 dhcp client information refresh minimum 60 ipv6 dhcp client pd PREFIX ! ### トンネルインターフェース設定 ### interface Tunnel0 ip address ‘固定IPアドレス x.x.x.x’ 'サブネットマスク y.y.y.y' ip mtu 1460 ip nat outside ip virtual-reassembly in ip tcp adjust-mss 1420 tunnel source GigabitEthernet0/5 tunnel mode ipv6 tunnel destination ‘BRのIPv6アドレス' ! ### LAN側 VLANインターフェース ### interface Vlan1 ip address 10.10.10.1 255.255.255.128 ip nat inside ip virtual-reassembly in ip tcp adjust-mss 1300 ipv6 address PREFIX ::1:0:0:0:1/64 ipv6 enable ipv6 nd other-config-flag ipv6 dhcp server STATELESS !ipv6 address autoconfigはステートレス設定、つまり、RAに基づいてSLAACにて設定されるということですが、ONU直下の場合、前述のようにRAにはプレフィックス情報は含まれていないので、WAN側デバイスであるGigabitEthernet0/5には、ここまでの記述だとIPv6 GUAが割り当てられるようには見えませんが、この設定のまま接続できると思い込み、V6プラスの固定IPの場合、ONU直下からRAでプレフィックス情報が下りてくるように勘違いしてしまった、ということです。
しかしながら、このコンフィグは"ひかり電話あり"のものです。つまり、Home Gatewayを経由するため、RAはPrefix情報を含んだものがHome Gatewayから降りてくるのでこのコンフィグは結局は正しいということになります。
そこで、Ciscoのもう一つの例(IOS-XEの場合)をよく読むとひかり電話ありの場合の構成は、やはり、ONU直下ではなくHome Gateway下に接続すると明記されていました。
https://community.cisco.com/t5/tkb-cisco-start-ドキュメント/jpne-v6プラス-固定ipサービス-への-ios-xeルータ-サンプルコンフィグ-ひかり電話を契約している場合-dhcp/ta-p/4174723 より (前略) 本設定例では下記を使用しております。 ※IOS-XEルータ C1111X-8P ※WAN側に Gi0/0/0、LAN側にSwitchport(Gi0/1/x)を使用。 IOS-XEルータをHGWに接続します。(ひかり電話ホームゲートウェイ) DHCP-PDによりIPv6 Prefixを取得します。 生成されたIPv6アドレスをSourceにしたIPv4 over IPv6トンネルを構成します。 (中略) ### WAN側物理インターフェース設定 ### interface GigabitEthernet0/0/0 description 'WAN side' no ip address negotiation auto ipv6 address FE80::(ISPより指定されたインターフェースID) link-local ipv6 address autoconfig default ipv6 enable ipv6 dhcp client pd PREFIX ! (後略)結局フレッツ光クロスで"ONU直下"に Cisco ルータを接続し、WAN側インターフェースにCEアドレス(PREFIX:IFID/128)を設定する場合、WAN側インターフェースのコンフィグ例は以下のようになるはずです。
interface TenGigabitEthernet1/1/2 no ip address ipv6 enable ipv6 nd autoconfig default-route ipv6 nd ra suppress all ipv6 dhcp client information refresh minimum 60 ipv6 dhcp client pd PREFIX ipv6 address PREFIX ::インターフェースID/128 !つまり、ここはdhclientのexitフックでWAN側にPrefix:IFID/128を割り当てるのと同じです。
wan_interface=enp1s0f0 #lan_interface=enp1s0f1 IFID=0001:0203:0400:0000 #IP4=1.2.3.4 if [ -n "$new_ip6_prefix" ]; then prefix=`echo $new_ip6_prefix | awk 'BEGIN{FS="/"}{print $1}' | awk 'BEGIN{FS="::"}{print $1}'` # plen=`echo $new_ip6_prefix | awk 'BEGIN{FS="/"}{print $2}'` plen=128 ip -6 addr add $prefix:$IFID/$plen dev $wan_interface fi一部のメーカではONU直下あるいはHomeGateway直下と明記している構成例の場合もあったので、確認不足であったのは否めません。
なお、こちらに投稿しているように、当方の環境でのDebianルータは既に構成済で、CEアドレス (PREFIX:IFID/128)を含め/etc/rc.localからスクリプトで一括設定していますが、ONU直下での接続には特に問題は出ていません。ちなみに CEアドレス はWAN側/LAN側のいずれに割り当ててもIPv4/IPv6共に通信できています。
今回は以上です。それでは。
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