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Debian 12でsamba-ad-dcのinternal dnsをbind9 dlzに変更

基本的にsambaのwikiにある手順で行けましたが、記載されている内容がソースコードをコンパイルしてインストールしたものだったので、Debian 12でのパッケージでインストールした場合とパスなどが異なるので備忘録として挙げてみることにしました。
以下、凡その手順です。
sudo apt-get install bind9

sudo systemctl stop bind9
sudo systemctl stop samba-ad-dc
sudo samba_upgradedns --dns-backend=BIND9_DLZ

# /etc/samba/smb.confを編集し、以下を追加する
server services = -dns

#下記ファイル /etc/bind/named.conf に以下を追加
include "/var/lib/samba/bind-dns/named.conf";

## 参考
$ sudo echo include \"/var/lib/samba/bind-dns/named.conf\"\; >> /etc/bind/named.conf

# bindのバージョンを確認する
named -v
BIND 9.18.24-1-Debian (Extended Support Version) 

# 今回は dlz_bind9 ライブラリは以下にあるので控えておく。
#(参考: apt-get install apt-file; apt-file update; apt-file search dlz_bind9)
/usr/lib/x86_64-linux-gnu/samba/bind9/dlz_bind9_18.so

# /var/lib/samba/bind-dns/named.confを以下の内容で作成
#(または同等になっていることを確認する。Debian 12の場合何もしなくても同等になっていました。)
dlz "AD DNS Zone" {
	database "dlopen /usr/lib/x86_64-linux-gnu/samba/bind9/dlz_bind9_18.so";
};

# /etc/bind/named.conf.options の options {}; 内に以下を追加する
tkey-gssapi-keytab "/var/lib/samba/private/dns.keytab";
minimal-responses yes;

# /etc/krb6.confのパーミッションを以下の様に変更する
sudo chown root:bind /etc/krb5.conf
sudo chmod 644 /etc/krb5.conf

# nsupdateがインストールされているか確認しておく
which nsupdate

# /etc/apparmor.d/local/usr.sbin.named に下記スクリプトで内容を追加しておく
sudo cat <<EOF >>/etc/apparmor.d/local/usr.sbin.named
/var/lib/samba/** rm,
/var/lib/samba/private/dns.keytab rk,
/var/lib/samba/private/named.conf r,
/var/lib/samba/private/dns/** rwk,
/var/lib/samba/bind-dns/** rwk,
/etc/samba/smb.conf r,
/var/tmp/** rwmk,
/dev/urandom rw,
EOF

# named-checkconf で bind9のコンフィグに問題がないことを確認する
sudo named-checkconf

# vmでの起動の場合、kdcがインターフェースにバインドできない旨のエラーがでたので起動を遅らせる様にした。
/lib/systemd/system/samba-ad-dc.service
-- snip
ExecStartPre=/usr/bin/sleep 5
ExecStart=/usr/sbin/samba --foreground --no-process-group $SAMBAOPTIONS
-- snip

# bind9 samba-ad-dc 起動
sudo systemctl start bind9
sudo systemctl start samba-ad-dc

# samba-toolを使った dns query のテスト
samba-tool dns query localhost test-dom.mydomain.local @ ALL -U administrator

事前にvmを使ってテスト移行して確認してから本番の環境で移行したので、宅内の小規模LANだったのもあり、5分ほど作業は済みました。
今回は以上です。それでは。

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