前回はWindowsで wireguardを使い、ipv6 over ipv6を設定したのですが、Windowsはともかく(というか思いつかないだけですが)、Linux(Debian 12)では比較的簡単にポリシーベースルーティングができるので、通常のIPv6通信はアンダーレイで行い、Wireguardで張ったIPv6アドレス(例えばサーバを立てる場合など)に対しての通信は、オーバーレイで行うことができます。
早速ですが設定です。サーバ側はWindowsと同じです。
なおPostUp/PostDownはこちらに記述すると複雑になるので、今回は/etc/network/interfaces/wg000164に記述してみました。
設定が済んだら外部ネットワーク(たとえば外部のVPSなど)から、2001:db8:280:1:6400::2に対してpingが疎通することと、設定したマシンからwireguardサーバ/2001:db8:280:1:6400::1にpingが疎通し、かつ、例えば2606:4700:4700::1111にはアンダーレイで通信できていることが確認できればOKです。(ip route get コマンドやtracepathで確認してみてください。)
IPv6 over IPv6の記事は少ない上、ポリシーベースルーティングも適用している記事はほとんど見あたらなかったので、備忘録としてあげてみました。
今回は以上です。それでは、良いIPv6ライフを。
早速ですが設定です。サーバ側はWindowsと同じです。
[Interface] PrivateKey = ******************************************** Address = 2001:db8:280:1:6400::1/80 ListenPort = 51920 [Peer] PublicKey = ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ AllowedIPs = 2001:db8:280:1:6400::2/80, 2001:db8:280:6400::/56 PersistentKeepalive = 16続いてクライアント側です。
[Interface] PrivateKey = ******************************************** Address = 2001:db8:280:1:6400::2/80 Table = off [Peer] PublicKey = ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ EndPoint = [2001:db8:10:1018::a]:443 AllowedIPs = ::/0 PersistentKeepalive = 16LinuxもWindowsと同じようにTable = offにしておいてください。
なおPostUp/PostDownはこちらに記述すると複雑になるので、今回は/etc/network/interfaces/wg000164に記述してみました。
iface wg000164 inet manual up wg-quick up wg000164 down wg-quick down wg000164 # up ip route add 2000::0/3 via 2001:db8:280:1:6400::1 dev wg000164 post-up echo 164 wg000164 >> /etc/iproute2/rt_tables post-up ip -6 rule add from all to 2001:db8:280:1:6400::/80 tab wg000164 priority 164 post-up ip -6 rule add to all from 2001:db8:280:1:6400::/80 tab wg000164 priority 164 post-up ip -6 route add to 2001:db8:280:1:6400::/80 dev wg000164 tab wg000164 post-up ip -6 route add to default via 2001:db8:280:1:6400::1 dev wg000164 tab wg000164 post-down ip -6 rule del from all to 2001:db8:280:1:6400::/80 tab wg000164 priority 164 post-down ip -6 rule del to all from 2001:db8:280:1:6400::/80 tab wg000164 priority 164 post-down sed -i '/wg000164/d' /etc/iproute2/rt_tables基本的にはこれだけです。概要としては、ルートテーブルにwireguardインターフェースの情報を追加し、ルールとルートをtab wg000164で追加しています。
設定が済んだら外部ネットワーク(たとえば外部のVPSなど)から、2001:db8:280:1:6400::2に対してpingが疎通することと、設定したマシンからwireguardサーバ/2001:db8:280:1:6400::1にpingが疎通し、かつ、例えば2606:4700:4700::1111にはアンダーレイで通信できていることが確認できればOKです。(ip route get コマンドやtracepathで確認してみてください。)
IPv6 over IPv6の記事は少ない上、ポリシーベースルーティングも適用している記事はほとんど見あたらなかったので、備忘録としてあげてみました。
今回は以上です。それでは、良いIPv6ライフを。
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