Windows Server を Infiniband で iSCSI Diskless boot しました。
Windows でInfinibandを使う記事は多いのですが、iSCSI bootさせる記事はなかったので、本稿をメモ代わりにアップしました。
いうまでもなく、Windows Server 自体はInfinibandに対応していますが、Diskless boot させるには、DHCPのリース予約設定で、Ethernetアドレスではなく、infinibandのアドレスを指定します。
その他、Diskless bootおよびPXE(OSインストール時に必要)のDHCPサーバ側の設定、iSCSIの設定が必要です。それほど難しい設定ではありませんが、今回の設定では、iSCSI側をSAN専用にし、通常のアプリケーション側ネットワークとは別にしています。
構成概要は以下の通りです。
1. Windows serverでのDHCP設定
サーバー名,IPアドレス,物理アドレス(GUID)は以下のようになっているとします。
sv10a 10.1.1.1/10.1.2.1 0x0002c90300011111 0x0002c90300011112
sv10b 10.1.1.2/10.1.2.2 0x0002c90300011121 0x0002c90300011122
以下、同様にsv10dまで繰り返します。SAN側のDHCP設定は以上です。
アプリ側のDHCP設定は、以上です。
Windows でInfinibandを使う記事は多いのですが、iSCSI bootさせる記事はなかったので、本稿をメモ代わりにアップしました。
いうまでもなく、Windows Server 自体はInfinibandに対応していますが、Diskless boot させるには、DHCPのリース予約設定で、Ethernetアドレスではなく、infinibandのアドレスを指定します。
その他、Diskless bootおよびPXE(OSインストール時に必要)のDHCPサーバ側の設定、iSCSIの設定が必要です。それほど難しい設定ではありませんが、今回の設定では、iSCSI側をSAN専用にし、通常のアプリケーション側ネットワークとは別にしています。
構成概要は以下の通りです。
1. Windows serverでのDHCP設定
サーバー名,IPアドレス,物理アドレス(GUID)は以下のようになっているとします。
sv10a 10.1.1.1/10.1.2.1 0x0002c90300011111 0x0002c90300011112
sv10b 10.1.1.2/10.1.2.2 0x0002c90300011121 0x0002c90300011122
sv10c 10.1.1.3/10.1.2.3 0x0002c90300011131 0x0002c90300011132
sv10d 10.1.1.4/10.1.2.4 0x0002c90300011141 0x0002c90300011142
Default GW: 10.1.2.255
ISCSI SV: 10.1.1.254/24(SAN側) 10.1.2.254/24(アプリ側)
SAN側ドメイン名:san.domain.xx
アプリ側ドメイン名:domain.xx
つまり、10.1.1.0/24がSAN用セグメント、10.1.2.0/24がアプリケーション側セグメントです。その他、サーバには管理用セグメントがあると便利ですが、ここでは省略します。
なお、今回のサンプルに使用した機材は、Mellanox Connect-X2 ですがConnect-X3,4でも同じです。また、PXEブートはMacAddressの低い方から(例えばsv10aでは11111,11112の順)ブートしますので、先にブートする側のセグメントをsan.domain.xxとしました。
2. WDSとDHCP Serverの設定
2-a. WDSの設定 1
ISCSI SV上のサーバーマネージャーで、WDS(Windows 展開サービス)とDHCPサーバを役割と機能の追加から、インストールします。再起動が必要なので注意してください。
WDSの設定方針としては、普段はiSCSIからブートし、F12を押さない限りiPXEブートしなければ、つまりは通常運用できますので、WDSの設定をそのようにしておきます。
Default GW: 10.1.2.255
ISCSI SV: 10.1.1.254/24(SAN側) 10.1.2.254/24(アプリ側)
SAN側ドメイン名:san.domain.xx
アプリ側ドメイン名:domain.xx
つまり、10.1.1.0/24がSAN用セグメント、10.1.2.0/24がアプリケーション側セグメントです。その他、サーバには管理用セグメントがあると便利ですが、ここでは省略します。
なお、今回のサンプルに使用した機材は、Mellanox Connect-X2 ですがConnect-X3,4でも同じです。また、PXEブートはMacAddressの低い方から(例えばsv10aでは11111,11112の順)ブートしますので、先にブートする側のセグメントをsan.domain.xxとしました。
2. WDSとDHCP Serverの設定
2-a. WDSの設定 1
ISCSI SV上のサーバーマネージャーで、WDS(Windows 展開サービス)とDHCPサーバを役割と機能の追加から、インストールします。再起動が必要なので注意してください。
WDSの設定方針としては、普段はiSCSIからブートし、F12を押さない限りiPXEブートしなければ、つまりは通常運用できますので、WDSの設定をそのようにしておきます。
また、DHCPタブの所では、
1. [DHCPポートをリッスンしない]
2. [このサーバーがPXEサーバーでもあること示すようにDHCPオプションを構成する]
のいずれにもチェックをつけておいてください。また、その他は必要に応じて設定しておいて下ください。
2-b. DHCP Serverの設定1
前述の2.はDHCPサーバの「サーバーオプション」として、PXEClientオプションが表示されます。しかし、PXEClientオプションはSAN側で必要としますが、アプリケーション側では不要です。つまり、PXEClientオプションはSAN側のスコープオプションにのみ設定する必要があります。
まず、サーバオプションのPXEClientオプションを削除します。
続いて、SAN用のスコープを設定します。
アドレスプールは
10.1.2.1/24-10.1.2.4/24
です。
スコープオプションは
015 DNS ドメイン名
060 PXEClient
066 ブートサーバーホスト名
067 ブートファイル名
となります。DNSドメイン名はiSCSIの設定とあわせるため、SAN側のドメイン名にしておくとよいでしょう。060 PXEClientはチェックするだけでOKです。066 ブートサーバーホスト名は、ISCSI SVのSAN側アドレスである10.1.1.254を指定します。067 ブートファイル名は boot\x86\wdsnbp.com を指定します。
2-b. DHCP Serverの設定2:SAN側
SAN側の予約を設定します。スコープの予約ホルダを右クリックすると、「新しい予約」メニューがあるのでそれをクリックします。
例として、sv10aは
sv10a 10.1.1.1/10.1.2.1 0x0002c90300011111 0x0002c90300011112
ですので、
予約名を sv10a.san.domain.xx
IPアドレス:10.1.1.1
MACアドレス:0x0002c90300011111
サポートされている種類:DHCP
とし追加をクリックします。以下同様に、sv10dまで繰り返します。
続いて、sv10aのオプションを設定します。右ボタンクリックすると「オプションの構成」が表示されるので、クリックします。
つづいて、017ルートパスを指定します。
iscsi:10.1.1.254::::iqn.2018-12.xx.domain.san:sv10a
以下、同様にsv10dまで繰り返します。SAN側のDHCP設定は以上です。
2-b. DHCP Serverの設定3:アプリ側
アプリケーション側の予約設定は、スコープオプションでは、060PXEClient オプションは必要なく、個別のオプションでは017ルートパスの設定は不要になります。
ただし、スコープオプションとして、003ルーター、006DNSサーバー、015 DNSドメイン名, 044 WINDS/NBNSサーバー名の設定をしておいてください。前述の通り、予約のオプション設定では、ルートパスの指定は不要です。
これを、sv10a-sv10dまで繰り返し設定します。
これを、sv10a-sv10dまで繰り返し設定します。
アプリ側のDHCP設定は、以上です。
(次回へ続く)
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