Samba wikiによるとsamba ad dc上ではwinbindおよび共有は明確に非推奨ということになっています。しかし、小規模な環境ではサーバを複数建てることは憚られることもありますし、NAS製品の一部ではAD DCとして機能させるものもあります。そこで、idmap backend adのad dc上でwinbindあり、共有ありの設定を再度検証することにしました。なお、テスト環境でのサーバはDebian 10.9/Buster AMD64,sambaのバージョンは2:4.9.5+dfsg-5+deb10u1、 クライアントはwindows10/20h2で、共にhyper-v上で動作確認を行いました。 まず、最初に各種設定項目を以下の様に事前に決めておきます。なおdns serverは信頼関係を設定しないためsamba_internalとしています。 ドメイン名(FQDN) dom01.vr ドメイン名(NetBIOS) DOM01 IPv6アドレス: 2www:xxxx:yyyy:zzzz::120/64 IPv6ゲートウェイ: 2www:xxxx:yyyy:zzzz::106 IPv4アドレス: 10.1.4.120/24 IPv4ゲートウェイ: 10.1.4.106 マシン名: vsv120 dns forwarder: 2606:4700:4700::1111 1.1.1.1 上述の設定で、ネットワーク設定を済ませておいてください。 /etc/hostsは以下の様に編集します。 127.0.0.1 localhost 127.0.1.1 vsv120.dom01.vr vsv120 # The following lines are desirable for IPv6 capable hosts ::1 localhost ip6-localhost ip6-loopback ff02::1 ip6-allnodes ff02::2 ip6-allrouters 2www:xxxx:yyyy:zzzz::120 vsv120.dom01.vr vsv120 10.1.4.120 vsv120.dom01.vr vsv120 また、uid/gidの範囲は今回は以下の様...