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Mate Desktop : ドメイン下のWindows共有をユーザ権限でログイン時に自動マウント

システム権限で/etc/fstabに記述せずに、Mate Desktopにてログイン時にユーザ権限でドメイン下のWindows共有を自動マウントできたので、備忘録として本稿を挙げてみました。
使用するアプリは Gigolo という名前のアプリです... 突拍子もない名前ですがツッコミはやめておきます...閑話休題。 参考までにmountはWindows共有だけでなくftp, ssh, webdavなどにも対応しています。以下、早速設定です。
まず、Gigoloをインストールします。
sudo apt-get install gigolo
インストールすると、Mate Desktopでは、アプリケーション >> システムツール >> Gigoloのように登録されるので、クリックしてGigoloを起動させます。
Gigoloを起動したら、"ブックマークの編集"をクリックします。すると、"ブックマークの編集"ウィンドがひらきますので、左下の"追加"ボタンをクリックします。そうすると”ブックマークの作成”ウィンドウがひらくので、必要な項目を入力/選択してください。なお、色は薄めの色になっていないので、色は適当に選んでください。
ドメインとユーザー名は必要に応じて入力してください。ブックマークの編集が済んだら、追加ボタンをクリックします。
続いて、Gigoloを自動実行させる設定ですが、その前に、Gigoloが起動されるときに最小化して起動させるために、編集>>設定>>”インターフェース”タブで、”通知エリアに最小化して起動する”にチェックを入れておきます。
最後に、自動実行させるアプリの設定でGigoloを登録しておきます。システム>>コントロールセンターを開き”ユーザ向け”項目の中に”自動起動するアプリ”があるのでクリックします。すると”自動起動するアプリの設定”ウィンドがひらくので、追加ボタンをクリックしてください。すると、”自動起動するアプリの追加”ウィンドウがひらくので、例えば以下のように入力し、追加ボタンをクリックします。
これで、先程登録したブックマークのWindows共有が自動でマウントされるようになっているので、確認のため、システムを再起動させてみてください。
このようになっていれば成功です。リモートファイルの編集をするときにフォルダーごとユーザー権限で自動マウントできるのは非常に便利ですね。
今回は以上です。それでは。

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