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MacPro 3,1 ( early 2008 ) に OpenCore Legacy Patcher (OCLP 0.4.11) でMonterey/Big Surをインストール

OCLPでサポートされているにもかかわらず、MacPro 3,1にMontereyやBig Surでのインストールに成功したよという具体的な記事は、意外とみあたりません。なぜだろうと思いつつも、やってみることにしました。
  まず、MontereyのインストールUSBをMacPro 3,1でネィティブインストールできるel capitan 上のOCLP 0.4.11で作成してみました。ところが、そのままではカーネルパニックを起こしインストールすらできません。セーフモード(OCLPのピッカーでシフトキーをおしながらエンターキーを入力し、シフトキーはおしたままにするとセーフモードで起動します。)で起動してみても同じでした。記事が見当たらない理由が何となくわかった気がしました。。。
どうしたものか思案したのですが、Montereyをインストールする物理ディスクをVirtualboxでインストール対象にし、Monterey をインストール。さらにOCLPのブートファイルを別ディスクのEFIパーティションにインストールし、ブートピッカーから、OCLP EFIを起動。続いて、OCLPのピッカーからモントレーをインストールしたディスクを起動すると、こちらはセーフモードでは起動できましたが、セーフモードでないとブートできません。
しかし、セーフモードで起動できるということはドライバーの読み込みでなんらかの問題が生じているのではと思い、ログをよくみると、どうやらAppleALC.kextのロードでコケているようでした。そこで、気を取り直して一旦 OCLPブートディスクのEFIパーティションをマウントし、EFI/OC/config.plistを編集しAppleAlc.kextをDisableにして起動。すると、セーフモードでなくとも起動してくれました。 が、このままでは音が出ません。そこで、AppleALC.kextを2022/10/13日現在の最新のAppleALC.kextにかえてconfig.plistでEnableにしてブートすると、起動し、音も出るようになりました。もちろん、USBインストーラも起動でき、インストールも出来ました。




回り道をしたのですが、要するに2022/10/13日現在、少なくともMacPro3,1の場合、OCLP 0.4.11に同梱されているAppleALC.kextでは、BigSur/Monteryのインストーラを起動できないので、OCLPでインストールしたEFIパーテイションのEFI/OC/Kextsに このバージョンのAppleALC.kextを使用するとMonterey/Big Surのインストーラを起動できるということです。
なお、細かいことですが、インストールに使ったディスクは電源ボタン下のUSBポートを使用し、キーボードとマウスはUSB3.0ハブ経由でその下のUSBポートを使用しました。参考までに、MacPro3,1の最終バージョンであるEl CapitanをUSBからインストールする場合は、こちらの環境ではフロントのUSBポートではインストールできず、裏面のUSBポートに直刺しでインストールできました。MacPro3,1に限らず、具体的にどのUSBポートを使ってインストールできるのかという情報はみあたらなかったので、備忘録としてここに記しておきたいと思います。

今回は以上です。それでは。
追記1:インストール後のBigSurでは他サイトの情報と同じく、Front USBはハブを経由しないとUSBディスクが正常に読み書きできませんが、上述のようにインストールはFront USBに直刺しのUSBメモリで行っており、通常使用時とOCLPインストール時でUSBポートの挙動が異なるため紛らわしく注意が必要です。

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