管理対象機が思ったより増え、アドレス直打ちでアクセスするのもアレなので手動で簡単にsambaのバックエンドDNS(BIND9_DLZ)に対しsamba関連パッケージを導入せずにレコードの追加できないものかと思っていたのですが、調べたところnsupdate -gだとkrb5-userパッケージだけでできそうだったので試したところあっさりと行けたので備忘録として挙げてみることにしました。
今回も環境はクライアント・サーバともにDebian 12で、サーバについては表題の通りDNSバックエンドがBIND9_DLZの物を対象にしていますが、詳細はここでは触れません。クライアントはkrb5-userパッケージ(kinit)とbind9-dnsutils(nsupdate)がインストールされていればよく、winbindやsamba関係が入っていなくても大丈夫です。
続いて設定です。bind9-dnsutilsはおそらく初めからインストールされているはずなので、dpkg -l bind9-dnsutilsとしてインストールされていることを確認するか、which nsupdateでコマンドがあるか確認してください。
次はkrb5-userパッケージです。これは初期状態ではインストールされていないので、aptなどでインストールしてください。必要なパッケージも一緒にインストールされるので大丈夫です。インストールするとデフォルトのrealmを聞いてくるので大文字で対象となるsambaサーバのドメイン名を入力します。次はdefaultのKerberos serversを聞いてくるので、sambaサーバの名前解決ができる(pingが通る)fqdnを入力してください。続いてAdministrative サーバをfqdnで入力します。これもsambaサーバの名前で大丈夫です。設定は以上です。
次は実際にDNSレコードを以下の様にして追加します。
今回も環境はクライアント・サーバともにDebian 12で、サーバについては表題の通りDNSバックエンドがBIND9_DLZの物を対象にしていますが、詳細はここでは触れません。クライアントはkrb5-userパッケージ(kinit)とbind9-dnsutils(nsupdate)がインストールされていればよく、winbindやsamba関係が入っていなくても大丈夫です。
続いて設定です。bind9-dnsutilsはおそらく初めからインストールされているはずなので、dpkg -l bind9-dnsutilsとしてインストールされていることを確認するか、which nsupdateでコマンドがあるか確認してください。
次はkrb5-userパッケージです。これは初期状態ではインストールされていないので、aptなどでインストールしてください。必要なパッケージも一緒にインストールされるので大丈夫です。インストールするとデフォルトのrealmを聞いてくるので大文字で対象となるsambaサーバのドメイン名を入力します。次はdefaultのKerberos serversを聞いてくるので、sambaサーバの名前解決ができる(pingが通る)fqdnを入力してください。続いてAdministrative サーバをfqdnで入力します。これもsambaサーバの名前で大丈夫です。設定は以上です。
次は実際にDNSレコードを以下の様にして追加します。
kinit administrator@TESTDOM.MYDOMAIN.LOCAL Password for administrator@TESTDOM.MYDOMAIN.LOCAL: Warning: Your password will expire in 40 days on Sat Aug 3 10:54:43 2024 $ nsupdate -g > server vsv41 > zone testdom.mydomain.local. > update add r41.testdom.mydomain.local. 1200 AAAA fd98:1:1:41::1 > update add r41.testdom.mydomain.local. 1200 A 10.1.41.1 > send (もしくは改行のみ) >基本的にはこれで登録できます。なおバッチファイル的にも処理できます。
$ cat update-addrs.list server vsv41 zone testdom.mydomain.local. update add r41.testdom.mydomain.local. 1200 AAAA fd98:1:1:41::1 update add r41.testdom.mydomain.local. 1200 A 10.1.41.1 (改行のみ) $ nsupdate -g update-addrs.list正引きレコードの処理は連続できますが、続けて逆引きレコードの追加をする場合はいったん改行が必要ですので注意してください。なお更新はいったん削除してから追加することになります。
$ nsupdate -g > server vsv41 > zone testdom.mydomain.local. > update delete r41.testdom.mydomain.local. > update add r41.testdom.mydomain.local. 1200 AAAA fd98:1:1:41::1 > update add r41.testdom.mydomain.local. 1200 A 10.1.41.1 > (改行のみ)samba-toolよりもシンプルにレコードの更新ができるので便利ですね。今回は以上です。それでは。
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