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フレッツ光クロス v6プラス 固定IP 環境でULA/GUA変換をnftablesにて行う

以前の投稿では、ULA/GUA変換をip6tablesのNETMAPで行おうとしていたのですが、新規にインストールしたDebian 12ルータではインターネットに接続できませんでした。(ですので以前の投稿は非公開にしました)。フレッツ光クロス v6プラス固定IP環境では、ルータ上にtunnnelデバイスとlanデバイスとwanデバイスの三つのインターフェースがあり、in interfaceとout interfaceをNETMAPモジュールでは同時に指定できないためだと思います。
そのため、一時 ONU直下のルータにOpewnWrtを導入していたのですが、IPv6 NPTを行う記述を参考にしてULA/GUA変換を行っていたので、それをDebian 12ルータでも設定してみたところ、in/out インターフェスの指定は必要だったのですが、動作できたので備忘録として挙げてみることにしました。
nftablesへの設定追加スクリプトは以下の通りです。
WANDEV=enp1s0f1
LANDEV=enp1s0f0
GUA=2aaa:bbbb:cccc:dd00::/56
ULA=fd00:1:1::/56

nft add table ip6 nat66
nft add chain ip6 nat66 PREROUTING { type nat hook prerouting priority dstnat\; policy accept\; }
nft add chain ip6 nat66 INPUT { type nat hook input priority 100\; policy accept\; }
nft add chain ip6 nat66 OUTPUT { type nat hook output priority -100\; policy accept\; }
nft add chain ip6 nat66 POSTROUTING { type nat hook postrouting priority srcnat\; policy accept\; }

nft insert rule ip6 nat66 PREROUTING  iifname "${WANDEV}" oifname "${LANDEV}" dnat ip6 prefix to ip6 daddr map { "${GUA}" : "${ULA}" }
nft insert rule ip6 nat66 POSTROUTING iifname "${LANDEV}" oifname "${WANDEV}" snat ip6 prefix to ip6 saddr map { "${ULA}" : "${GUA}" }
なお、テーブル名をnat66としているのは、Debian 12ではip6tablesでのテーブル名 natはnftablesと非コンパチだからです。
スクリプトの実行結果は以下の様になります。
# --snip--
table ip6 nat66 {
        chain PREROUTING {
                type nat hook prerouting priority dstnat; policy accept;
                iifname "enp1s0f1" oifname "enp1s0f0" dnat ip6 prefix to ip6 daddr map { 2aaa:bbbb:cccc:dd00::/56 : fd00:1:1::/56 }
        }

        chain INPUT {
                type nat hook input priority 100; policy accept;
        }

        chain OUTPUT {
                type nat hook output priority -100; policy accept;
        }

        chain POSTROUTING {
                type nat hook postrouting priority srcnat; policy accept;
                iifname "enp1s0f0" oifname "enp1s0f1" snat ip6 prefix to ip6 saddr map { fd00:1:1::/56 : 2aaa:bbbb:cccc:dd00::/56 }
        }
}
# --snip--
dhcpcdのhookやkea-dhcp6.conf、それにインターフェースを設定するスクリプトなどそろってきたので、漸くIPv6プレフィックス変更時の対応が見えてきた感じです。
今回は以上です。それでは。

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