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NETMAP vps's public ipv4 addr to private ipv4 addr via IPIP6 tunnel

前回の構成とほぼ同じですが、前回はVPSのパブリックIPv4アドレスをローカルネットワークがデフォルトゲートウェイにしてMasqueradeにてアクセスするのに対し、今回は、VPSのパブリックIPv4 アドレスをIPv4 over IPv6トンネル経由でローカルサーバにNETMAPすることでローカルサーバにパブリックIPv4アドレスにてアクセスできるようにしてみました。

構成は、以下の通りです。

前回の構成と異なるところは、vps側のvyosのNATの設定をmasqueradeする部分を、SRC/DST NATを同時に設定するところです。具体的には、以下の設定になります。なお、10.10.10.1の部分がパブリックIPv4ですので、環境に合わせて読み替えてください。(ローカルサーバ側・Debian側の設定は前回構成と同じですので割愛します。)
set nat destination rule 10 inbound-interface eth0
set nat destination rule 10 destination address 10.10.10.1/32
set nat destination rule 10 translation address 172.16.2.2/32

set nat source rule 10 outbound-interface eth0
set nat source rule 10 source address 172.16.2.2/32
set nat source rule 10 translation address 10.10.10.1/32

この設定をすることで、vyos上のiptables(抜粋)は以下のようになります。
*nat
:PREROUTING ACCEPT [1054:76189]
:INPUT ACCEPT [30:1560]
:OUTPUT ACCEPT [937:90606]
:POSTROUTING ACCEPT [1654:139569]
:VYATTA_PRE_DNAT_HOOK - [0:0]
:VYATTA_PRE_SNAT_HOOK - [0:0]
-A PREROUTING -j VYATTA_PRE_DNAT_HOOK
-A PREROUTING -d 10.10.10.1/32 -i eth0 -m comment --comment DST-NAT-10 -j NETMAP --to 172.16.2.2/32
-A POSTROUTING -j VYATTA_PRE_SNAT_HOOK
-A POSTROUTING -s 172.16.2.2/32 -o eth0 -m comment --comment SRC-NAT-10 -j NETMAP --to 10.10.10.1/32
-A VYATTA_PRE_DNAT_HOOK -j RETURN
-A VYATTA_PRE_SNAT_HOOK -j RETURN
COMMIT

設定が正常にできていれば、10.10.10.1にアクセスすると、172.16.2.2のローカルサーバにNETMAPされるようになります。たとえば、sshで、10.10.10.1にアクセスすると、実際には172.16.2.2のサーバに接続されます。 以上、VPSのパブリックアドレスをIPIP6トンネル経由でローカルサーバーにNETMAPする方法でした。

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