フレッツ光クロス固定IP(enひかりクロス+V6プラス固定IP)でDebianを使ったLinuxルータを運用し、本稿執筆時点で一年2か月ほど使っているのですが、二か月ほど前(ちょうど一年たったころ)IPv6プレフィックスが変更され通信できなくなった経験がありました。 当初は何が起こったのか分からなかったのですが、その時はdhclientを使っていてデバッグモードで立ち上げると新しいプレフィックスが降りてきたことが確認できました。半固定というより、突然だったので動的だよなこれ、と思ったのは言うまでもありません。 その後、スクリプトなどを順に追っていって無事IPv6/IPv4ともに通信できましたが、今後もIPv6プレフィックスが変更されうると想定しておく方がよいと思い、サーバにはGUAを割り当てずULAのみにし、また、dhclientでは対応が難しい(dhcpv6サーバからのReconfigure messageに対してlogにメッセージを吐くだけ)ので、Reconfigure messageに対してリアクションができるdhcpcdに切り替えました。 ただ、プレフィックスの変更があった場合、このルータ上ではdhcpcdがルータのIPv6設定を更新しIPv6通信はできるのですが、IPv4通信などはプレフィックスが変更されるのでIP4IP6トンネルが無効になり、IPv4での通信ができなくなります。 他にも、dhcpサーバも配布するGUAが変更されるので、設定ファイルの書き換え・再起動が必要になります。/etc/radvd.confも同じで書き換えてradvdを再起動させる必要があります。また、ULAを使っている場合は、nftablesのルールも書き換える必要があります。さらにサブルータを使っている場合は、サブルータの設定も変更しなければなりません。 このようにIPv6 GUAプレフィックス変更時の対応は思った以上に大変で、手動で変更するには時間的にも手数的にも限界があると思います。 そこでIPv6プレフィックスの変更について、dhcpcdには色々なreasonのeventをhookで処理できるのでどのような対応ができるか調べたところ、RECONFIGURE6はlogにメッセージを吐くだけですが、RECONFIGURE6が発生した直後にreason=RENEW6...